専門分野(10分野):消化器、循環器、内分泌・代謝、腎臓、呼吸器、血液、神経、アレルギー・膠原病、感染症、総合内科
この中で、例年、平均点が低いのは感染症と総合内科
*総合内科には、おそらく医療統計、計算問題(尤度比検定、メタ解析など)、介護保険制度、診察方法(問診・理解確認など)、終末期医療、災害医療などが含まれる
一般問題 50題
U.T.D(up-to-date問題)第47回(2019年)以降、出題無し
臨床問題 150題
合否判定 基準値未満*が2つ以上だと確実に不合格
合計200題中、80題は間違っても合格できるとの話があるが、基準値未満*が2つ以上、つまり2分野において点数が足らないと不合格になる。全部の分野で満遍なく点数を稼ぐ必要がある。最初から捨てる分野を作れないのがこの試験の難しいところである。
準備したもの・購入したもの:
① iPad 10.9インチ 64GB アップルペンシル
② イヤーノート電子版 Quick Check iPadにインストール
③ Goodnotes iPadのソフト 手書き文字も検索できる
④ Medilinkの模試総合内科専門医試験オンライン模試
⑤ クエスチョン・バンク総合内科専門医試験 予想問題集
⑥ 日本内科学会 セルフトレーニング問題
⑦ コクシル(内科医試験)CareNet LINE登録
⑧ 日本内科学会認定内科医試験・総合内科専門試験/過去問集
⑨ 生涯教育のためのセルフトレーニング問題と解説
⑩ JMECC 2022年内科救急診療指針
⑪ ケアネット DVD苦手分野のみ購入
役立ち度(個人的な印象)
①②③④⑤⑥ > ⑦⑧ > ⑨⑩⑪
最近では
・MediTunes 内科系専門医試験対策UPDATE 「新・内科専門医試験」&「総合内科専門医試験」
・CarreNeTVのバーチャル模試
・新シリーズ「長門流 総合内科専門医試験「出るズバッ!LIVE」2024」
・電子書籍『長門流内科専門医試験 出るズバッ!BOOK 2024』
が発売されている。実際に見た感想では「CarreNeTVのバーチャル模試」は役立ちそうな印象
勉強スタイル:毎日、隙間時間で勉強(通勤・カンファレンス中や当直の暇な時間帯)
問題を解いて、分からなかった所をGoodnotesにまとめる。一文でまとめる。
隙間時間で勉強するので、iPadをフル活用するべきである。何度も繰り返し復習するには、手入力の文字も検索できるシステムを構築するべきである。
(例)
・CKDでは喫煙は悪化要因
・アルツハイマー病の治療薬 レカネマブ
・アムロジピンの副作用で下肢浮腫
*同じカルシウム拮抗薬のニフェジピンでは顔面浮腫も多いようであるが、機序までは覚えられない
イヤーノートからの図表のコピペ
手書き入力
*イヤーノートやQuick Checkをインストールできるか不明であるが、手書き入力、AI検索ならSamsungのGalaxy Z Fold 6とSamsung Notesの組み合わせも最高かもしれない
どうしても覚えられないところは、語呂合わせをネット検索
また、問題を解くにあたり、知識を横に広げるようにした。治療法を選ばせる問題が出た場合、ベストな治療法以外にセカンドベストな治療は何かを調べることにした。本試験では、社会的背景を考えて治療法を選ばせるという問題がでる。糖尿病でインスリン使用の高齢者が施設入所する、毎日のインスリン注射は不可能である。週に1回、看護師が駐在して注射治療が可能、こうした場合、どのような治療法が選択肢に挙げられるか?といったことが問われることがある。
・試験日:以前は台風シーズだったが、2024年は11月10日(日曜日)
・試験時間 9:00-16:40
・試験会場 横浜、大阪の2地域
東京会場:受験者数が5000人を超えていた頃はTOC五反田、TOC有明などのTOCビル、2024年はパシフィコ横浜
大阪会場:以前はATCホール、マイドームおおさか、2024年はハービスホール、今後、受験者数が増えなければ大阪駅周辺の会場 内科専門医試験はTKPガーデンシティ大阪梅田や大阪リバーサイドホテルで行われたことあり
*前泊した方が良いか?
→始発で間に合いそうでも、当日、列車事故で遅延した場合、おそらく再試験はない。だから絶対に遅刻しないように会場近くに前泊した方がよい。
・試験時間(各時限110分)
第1時限:9時 -10時50分
第2時限:11時30分 -13時20分
第3時限:14時20分-16時10分
*第1・2時限後の休み時間に分からなかった問題に関して調べた方が良いか?
→調べた方がよい。次の試験で似たような問題が出ることがあり、連チャンでミスを犯す可能性を避けるために。
・受験料:30000円(税込)
参考:英検1級受験料12500円、東京大学受験料17000円、共通テスト受験料18000円、司法試験受験料28000円、早稲田大学・慶応大学の受験料35000円
マークシートなので試験翌日の昼には採点が終わって、点数分布のヒストグラムも作成される。正答率が予想外に低い問題は廃問となると思われる。作問で時間が取られるとしても、受験料30000円は高いと思う。しかも試験問題を持ち帰ることができない。正答の発表もない。
<合格率の推移>
2011年度(第39回)71.7%
2012年度(第40回)80.0%
2013年度(第41回)77.9%
2014年度(第42回)68.2%
2015年度(第43回)62.6%
2016年度(第44回)56.7%
2017年度(第45回)60.0%
2018年度(第46回)72.1%
2019年度(第47回)65.4%
2020年度(第48回)コロナで延期
2021年度(第49回)コロナで延期
2022年度(第50回)71.85%
2023年度(第51回)87.36%
筆記具(Bもしくは2Bの鉛筆、消しゴム)、アナログの腕時計
2024年度の試験中に、生成AIの音声が漏れてカニングが判明したという事件があった
試験問題は回収される、持ち帰ると不合格になる
試験会場で「問題を再現してネットに掲載するな」というアナウンスがあった
しかし過去問の復元は重要な情報源であり、「傾向と対策」を研究するためには必須である。臨床研修指定病院で勤務していると、毎年誰かが受験しているので、その人たちから試験翌日に試験問題を聞き出す。そうした復元問題を中心に「傾向と対策」を研究している。日本内科学会は「復元問題を公表するな!」と言っているので、本ブログでは問題は公表しない。
本来、認定医取得試験は、一定の臨床レベルに達していることを確認するのが目的である。それ以外に、アップデートされた臨床情報・技術の「気づき」の効果もあるはずである。出題された問題全てにおいて、その重要性を理解して、明日からの臨床業務に役立てるのが試験の目的の一つでもあるはずである。にもかかわらず、「問題用紙を持ち帰れば失格」、「試験問題を復元するな!ネットに掲載するな!」など、秘密主義に走る理由が分からない。一方、内科学会のホームページには、一冊5000円、あるいは6000円で過去問が発売されている。利益至上主義、「日々これ集金」精神であると批判されても致し方ないであろう。もし、臨床知識を抜き打ちで評価する必要があるなら、ドーピング検査のようにすればよい。突然、自宅を試験官が訪問して試問すればよい。まずは、内科学会理事・理事長からやってくれ。